御挨拶
第11回目を迎えるFRIENDS live 2026は2026年1月に第36回心血管画像動態学会(岩手医科大学循環器内科 森野禎浩会長)との共同開催となります。テーマは“二刀流時代の到来-画像診断と生理学の融合-”です。この”二刀流”には様々な意味が込められています。FRIENDS live は2016年に機能的心筋虚血に焦点をあてたライブデモンストレーションと座学を通して”実臨床”と”エビデンス”を学べる会として第1回が開催されました。その後Physiologyは”虚血診断”のみでなく、将来の”心血管イベント発症予測”にも用いられるようになりました。また心血管イベントの予測には”画像診断で得られるプラーク性状”と、”生理学診断で得られるプラークへの機械的ストレス”が関与することが明らかになっています。さらに”imaging”と”physiology”が融合しCT、血管造影、OCT、IVUSなどの解剖学的情報からFFRを計算する新しい診断法が開発され、実臨床に応用されるに至っています。血行再建の治療戦略は冠動脈造影、プレッシャーワイヤー、IVUS・OCTなどの”侵襲的方法”にもとづいて決定されてきましたが、CTなど”非侵襲的方法”をもとに決定可能となる時代が現実のものとなってきています。この潮流の中、physiologyに特化した会として発足したFRIENDS LIVEも2023年より”imaging”と”physiology”の両方に重点を置く会に発展し、2024年からは同じ領域を扱う”心血管画像動態学会”と”FRIENDS LIVE”の合同有開催に至っています。また”国内”から”海外”に視野を広げ海外とのコラボレーションライブやセッションにも挑戦しています。今回は日本心血管放射線研究会との合同開催となり、”循環器内科医”のみでなく、非侵襲的画像診断を担う”放射線科医”とも活発な討論をかわすことができる日本で唯一の学会・研究会となります。こう考えるとこの10年間で、imagingとphysiologyの融合によって生じた進歩はすさまじく、本会に参加いただくことでこの領域の最新情報を整理することができます。冬の岩手で多くの先生方と熱い討論をできることを楽しみにしています。
2025年吉日
FRIENDS Live 2026 会長 松尾仁司
- 2025.05.08
- 下記を更新しました。
・合同開催 Website
・ご挨拶(会長挨拶)
・ファカルティ
FRIENDS Live について
◎ FRIENDS Live(Functional RevascularIzation fEaturiNg coronary physiology and imaging DiagnosticS)は、各モダリティ、専門領域(Invasive/Noninvasive cardiology, Radiology)、職種(医師、コメディカルスタッフ、企業、開発スタッフ、行政)を超えて連携することにより、より良い冠動脈治療を考えるためのライブコースです。
◎ 本ライブコースでは、虚血評価法の様々なモダリティである負荷心電図、心筋シンチグラム、心エコー、心臓 MRI、冠動脈 CT(FFR-CT)、CFR/FFR/iFR を、どのように使いこなすか、現状とその問題点について、最新のエビデンスや症例報告を通して各専門家たちが議論を行います。専門分野を超えて広い領域の専門家が一堂に会して討論を行いますのので、医師はもちろんコメディカルスタッフや企業、行政の方々も是非ご参加ください。
◎ Keywords: Physiology、FFR、iFR、IVUS、OCT、FFR-CT、エコー、負荷心筋シンチグラム、運動負荷