Tokyo Physiology 2022 会長ご挨拶

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このたび、2022年3月4日(土)~5日(日)の2日間、Tokyo Physiology 2022 by FRIENDS Liveを開催させていただくことになりました。

本ライブコースでは、虚血評価に基づいたPCI適応決定の重要性を学び、またその評価方法に関する基礎的知識を習得すること、最新の知識を共有することを目的に行っています。

また本ライブコースはPhysiologyの領域の中心とした各専門領域(Invasive / Noninvasive cardiology、Radiology)、それに関わる多くの職種(医師、コメディカルスタッフ、企業、開発スタッフ、行政)の垣根を取り払い連携し討論することができる点が大きな特徴です。これらの議論から、参加者により深いphysiologyの理解を促し、ひいては将来の循環器病疾患で苦しむ患者様の予後改善につながる方向性を模索していきたいと考えています。

ISCHEMIA試験の結果をうけて、虚血診断の役割も再考が促されています。非侵襲的機能的虚血診断と解剖学的画像診断の役割に関しても多くの議論がなされています。また冠内圧の計測によりカテーテル検査室内において虚血の原因となりえるかどうかを正確に判定し、更にIVUSやOCTを用いて最適な血行再建をすることが、患者様の予後改善につながる最も有効な方法であることが多くのエビデンスとして示されてきています。

従来、Physiologyは治療方針の決定を行うことにその多くの役割が強調されてきましたが、一方でPCIの術中、術後にプレッシャーワイヤーを用いることにより、治療戦略の決定やエンドポイントの選択に利用できる可能性が模索されています。ImagingにおいてもCT、血管造影,IVUS,OCTなどから得られる内腔情報を用いてFFRに匹敵する情報を模索する方向性が検討され、PhysiologyとImagingはますますFusionしていく様相を見せています。

このように、血行再建に対する考え方もPhysiology もImagingも刻々と進化してきています。まだまだ我々が討論する、そして進化していく余地は十分に残されています。本ライブがこの点において大きな力になることができるように、全力で企画運営したいと考えております。

皆様、ぜひTokyo Physiology 2022 by FRIENDS Liveに奮ってご参加ください。

Tokyo Physiology 2022 by FRIENDS Live
会長  松尾 仁司
岐阜ハートセンター

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